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リネンや麻を織る日々をつづっています。
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リネン日記
作業と結果
2012年06月24日
20日にFEDEXで輸出した荷物が、途中、台風の影響もあってか、飛行機の機体検査でその日の便に乗らず、急いだことが結果として無駄となりましたが、ベストはベスト、結果よりも途中の過程が大事だと思うことが多いのです。

シッピングサンプルを送るのも納期があるので確実に明日には中国に届くDHL。封筒ひとつで9500円程度かかるので、これは、EMSの10倍の世界ですが、相手もその覚悟を持て生地の試験をされる相手なら、1日の到着を待てるか待てないかでもったいない話ではありますが、それはそれでいいんじゃあないかと。

今回の仕事も余裕を持ってやったはずが、作業の失敗で、その失敗をなんとかカバーしようとぎりぎりまで数日努力したのですがどうしても織れないという判断に至り、最初からのすべてやり直し徹夜でのフォローでカバーをしました。予定が狂ったことで加工工場にも迷惑を掛けながら急いで仕上げてもらう形になってしまいました。

よく、繊維の現場の仕事は好きでないとやっていけないといわれます。昔から人間の忍耐の限界への挑戦が布の表面に表れてくるばかり位であっても副業の領域であった仕事です。本業としてやるからには、仕事が普通にできると思われている人とですら相当の差がないと、その普通に仕事をできると思われている人を支えていくことすらできません。

この厳しさこそが専門家のよく理想とされるニッチェのものづくりです。専門家の方が学生であるかのように軽くニッチェのものづくりを生き残りの手段として推奨されますが、そのものづくりの厳しさというものは正面から向かい合うと普通の仕事のレベルだと成り立ちません。