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リネンや麻を織る日々をつづっています。
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リネン日記
新たなチャンス
2012年07月10日
今日は、県から資料が届いて、しが新事業応援ファンドを事業化したものに対する販路開拓のための助成金の案内でした。チャンスそのものなのですが、不確定な要素がひとつでもあると、卵が先か鶏が先かで、迷うことも多いのです。

私の場合、ヨーロッパの展示会に出展をしたいと考えているのでそれに活用できればと思いますが、もし、応募して、展示会への出展がクオリファイされなければ、助成金のほうの計画が倒れてしまうことになります。チャンスがあるときに同じやるなら、安全な軒並みなことをやるよりも、逆にリスクを伴う難しいことに挑戦をしたいなあと思います。

日本の田舎の農村で、おっさんががんばってるのが、世界的に見ても、案外目新しくていい感じだったりするんじゃあないかとうぬぼれてみる。ほんと個性ってそんなもので、オンリーワンな世界というのは他の影響をあまり受けないほうが作り上げやすいもので、風合いがよいとか悪いとかよりも独自のテイストを守っていること自体が高い評価を受けることも多いものです。それって、結局は作っている人の強さみたいなところにつながっていくもので、それを周りが評価してくださるようになるんじゃあないかと思います。

今は田圃はやっていませんが、林与の家にしましても機元として本業化する前は、麻織物を農業のB面の女性の仕事として何百年もしかすると千年を超えて織りつづけていた家で、それって別に珍しいことでもなく、単なる田舎の農家で、お茶の葉を摘むのも梅干を作るのも織物を作るのも同じ農家の仕事だったところから始まっていますので、そのあたりにいつでも戻れる覚悟があるくらいが良いんじゃあなかろうかと思います。昔の人ができて今の人ができないことが多すぎるのは不思議すぎて、それって、案外メンタリティなところが壁になっているんだと思います。