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リネンや麻を織る日々をつづっています。
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リネン日記
8月
2012年08月01日
8月になって、すがすがしい一日に恵まれました。今日は、朝から滋賀県の東北部工業技術センターの職員の方がお二人、センターの施設利用の資料などを持って来られて、雑談のあと工場を見学されました。

林与の手元には、昔の糸や生地など分析してもらいたいものがたくさんあるのです。赤苧の話を聞いていますと、青苧と比べると繊維にしにくいということで、やはり、近江上布の特色のひとつである細番手のものというのは赤苧だったのではないのかなあと推測です。大麻というのも裃に使われていた以外に、座布団や資材系などにたくさん使われていたと思います。青苧というのは全国的に一般的な麻織物だったといえます。ヨジヨモンが赤苧大絣で一等賞を取ったのも、素材としても良いものであるという認識があったからだと思っていますが、昔のきぬあさなどの手績の糸を分析してもらうなどすれば、その結論も見えてくるのではないかと思っています。

午後からは、京都のプリント工場さんが弊社に見えられまして綿のベースに近江上布柄をプリントしたものをお持ちくださいました。同じ柄であっても、リネンにプリントするのと綿にプリントするのとでは、色の出具合が異なってきます。綿のほうがきれいにプリントされた感じがあるのですが、絣調にしてありますので、普通のプリントとは違ってみえて良い感じに思います。

私にとっては今年の夏の天候というのは特別の夏に思います。日本の夏らしい夏が久しぶりに返ってきたのではないかと思うところです。私が小学生のころは、エアコンも普及を始めていましたが冷房は28度までみたいな時代でした。同じ国でも時代が変わると電力不足に対しての対応というも変わるものだなあと思います。