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リネンや麻を織る日々をつづっています。
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リネン日記
2本通し
2012年08月18日
今日は雨の降る一日で、朝に雨が降っていないときに開けた窓が昼過ぎのきつい雨のときにしまっていなくて工場の中が水浸しな感じで、何年かに一度こういうことが起こってます。工場の開閉式の窓は、上が開く方式の窓なので、太陽の光などが入って来やすくよいのですが雨に弱いのです。

織物をしておられる方は、筬などを2本通しにされることが多いことでしょう。なぜ、2本通しなのか、考えられたことがありますか?私は織物を始めた最初の日になぜ昔から筬に2本づつ通すのだろうかと思いました。なぜ、1本通しにしないのか?もちろん、1本通しにする織物は織物であります。

2本通しにするのは、織密度を上げて織物にボリュームを持たせることができるのです。普通の織物はガーゼっぽくないので、ガーゼっぽいものなら1本通しのほうが、生機の状態から一本一本が綺麗に並ぶので、1本通しのほうがよいかもしれません。

普通は織物というのは、ある程度の厚さが必要ですので、ある程度の厚さを持たせたときには2本通しくらいが一番スムーズに織りやすいのです。

3本通しというのも3枚ギシャなんかを織るときにはやりますが、2本通しでやっても3枚ギシャに見えるものですが、正しく3本通しにしてあげるほうが、より、はっきりと3本がまとまって綺麗な織物になります。ギシャなんかは薄手ですので通し方が重要です。

普通の織物というのはそれなりに普通の厚さがあり、シースルーなものではありませんので、そういうものを織るには2本通しにしてあげるのが織物を織りやすいのです。普通の厚さの場合、2本と押しというのは筬目が織物に見えてきませんが、3本通し、4本通しにしてしまうと普通の厚さの織物では筬目が残ってしまい、そうやって織ったことが分かってしまいます。