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リネンや麻を織る日々をつづっています。
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2012年08月21日
今日は午前中、加工工場さんがお見えくださり久しぶりにゆっくりとお話させていただきました。毎年ですが、夏場というものは加工工場は比較的暇な時期にあたり、秋からの本生産に備えて準備の時期の状況のようです。

織物工場の場合は、一人が何台かの織機を動かすことで仕事が成り立ちますが、加工工場さんの場合は、一つの工程を何人もが一緒に行われるような形で、丁寧な仕事をされようとすると何人もの人が一つの布を見守られるような形になります。

定番的な流れを汲むものというのは、加工に関しても一夜漬けで出来るようなものではなく、一つの織りあがった布を仕上げるためにいろいろな処理工程を経て表情をもった布になるものです。先染織物というのは小ロットでの生産が基本的には難しい製品になり、加工工場さんにしましても小ロットでの生産というものが成り立ちにくく悩まれているのは同じようです。

人の力をたくさん使ってものをつくるのか、機械の力をたくさん使ってものをつくるのかで、ものづくりのスタイルというのはまったく違う方向に変わってきます。機械に依存した布というのは素人でも作れないことはありません。でも、人の力に依存した布というのは機械と同様に早く正確な仕事ができないとなかなか難しいものです。