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リネンや麻を織る日々をつづっています。
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リネン日記
ヘムズロイド村
2012年08月28日
今日は、午後にヘムズロイド村で30分ほど休憩をしました。森の中に5軒ほどの工房があって、良い感じなのですが、完全に陸の孤島という感じで、良い感じの場所なのに観光客はゼロで仕事に打ち込むだけの場所のようです。

森の木陰に包まれて、そこを風が流れるだけで、外の暑い日ざしの下とは別世界で、トンボなんかが木漏れ日の中を舞っています。本来、こういう山の中のような感じの緑に包まれた場所というのがあれば、地球の表面温度を下げるのに貢献をするのでしょう。

木工細工を作る工房のようなものがあって、薪が山積みになっています。大きなPLガスのボンベがどの工房にも付いていますが、本来なら薪を燃やした火を使うべきなのでしょうが、それも許されない時代になってしまっているのでしょうか。サステイナブルな社会を考えるときに昔は許された自然なことすらも許されないという壁が多すぎるように思うものです。

今日ショッピングモールでは、2Lのペットボトルに入った水が67円、6個400円ほどで販売されていました。水を飲むためにペットボトルが作られてそれがゴミとなり再利用される流れを考えると、昔のコカコーラのビンのように容器を使い捨てずにメーカーが回収して洗って再利用していたことは今の時代以上に生きたシステムですごいことだったなあと思います。

ペットボトル一つにしてもそれに自分で水を入れて持ちまわれば何十回も使える立派な水筒であり、それがリサイクルされてしまうもったいなさを感じます。日常の生活で、使えるものがリサイクルされてしまう文化というものは、昔のように洋服でも着ることができなくなるまで誰かの手に渡っていた頃というのは、作られたものがすべて有効に生かされていた時代だったんだなあと思います。

ヘムズロイド村の存在を知ったのも実は、プレミアムテキスタイルジャパンにこられたお客様からです。ひっそりとした中にあるだけに、しっかりとしたものを生んでいく力が生まれるのではないかと思うのです。観光地化すると売れれば勝ちみたいになって俗っぽく薄くなりがちですので、ものづくりの場所というのは観光地化して欲しくないような気もします。