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リネンや麻を織る日々をつづっています。
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リネン日記
せんば適塾2周年記念 せんいの日イベント
2012年09月25日
今朝は大阪からお客様、9月も最終の週に入って、今年は、どこもが早めに注文をいれてくださっており、ものづくりや書類のことなどが追われてしまっていて、やらないといけないことだらけです。

10月4日に大阪でせんば適塾さんと大阪府が開催されるイベントがあります。大阪のりそな銀行本店の地下ホールで展示商談会です。小篠ゆま氏、森俊彦氏の講演もありますので、繊維に興味のあられる皆様はぜひご参加ください。詳細は、http://senbatj.com/event_cat/seni_20121005.html

商談会や展示会というのもその場所で話が決まるということはほとんどなく、出会いやPRの場として活用をさせていただいております。今、扱っているものばかりではなく、昔の近江上布の見本切などを持ち込みまして、もう忘れ去られかけている日本の春夏の服飾文化の歴史的な側面も見ていただこうかと思います。

近江上布プリント柄もインターテキスタイル上海を発表の場にと考えていたのですが、こちらで先にお披露目になります。数千種類の柄のうちに出来上がったのは今は二つですが、会場でみなさんの意見をいただきながら次にどの柄を展開していくか考えていきたいと思います。絣調にプリントしてあり、普通のプリントとは違う味が出ています。

何百種類かの見本切を持ち込みますので、昔京都大阪の呉服問屋さんが扱っていた麻布の贅沢なイメージというものをご覧いただけるかと思います。草木をモチーフにした世界で、日本的な木の文化に通じるところがあり、麻織物が植物繊維であるだけでなく、林与の近江上布柄が草木を柄にすることにこだわったのも面白い部分です。私がそれらを眺めるときに感じるのは夏の夜の花火のような儚さです。手触りなども今の麻生地とは違ってしっかりとしていますのでそういうのも実感していただけるものと思います。

時代というものは移り変わるもので評価されるものというものも変わり、絶対的な価値観というものはないのが商業ファッションの世界で、絶対的に評価されるものではなく、絶対的な価値観というものは案外小さな個体自身がそれぞれに守り続けていかねばならないものだなあと思うところです。