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リネンや麻を織る日々をつづっています。
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リネン日記
ミルツルの世界
2012年11月02日
上海から帰ってほとんど寝ない状態で1週間が過ぎました。今日は私自身は久しぶりに睡眠をゆっくりと取りました、脳細胞が修復されたような感じですが一方で張り詰めたものがなくなり、再び、テンションの高いモードに移行のために追いやる必要がありそうです。遅れているネットのご注文もご発送も11月4日には完了いたす予定ですのでご注文をいただいたお客様、今しばらくお待ちくださいませ。

ミルツルこと天野千鶴さん著、アップオン発行、主婦の友社発売の「ミルツルの世界 着る人に、よりそう服」が一冊出版社から届けていただきました。中をのぞいてみますと、弊社の生地をたくさん使っていただいており、しかしながら、これはどの生地なのだろうかと迷うものもあったりで、この本を買われた方が、弊社の生地にお使いいただくためにはネットで販売をさせていただいても本のどの作品なのかのリファレンスしていかないと駄目だなあと思っています。とりあえず中を覗かれたいかたは、アップオンブログをご覧くださいませ。http://uponbooks.exblog.jp/18615231/

林与では、こちらの本の1万円以上お買い上げでのプレゼント企画も11月中ころから計画をしてはおります。上海のインターテキスタイル展など展示会から帰ってきて、そちらのスワッチの発送が完了をしまして落ち着きましたらプレゼント企画が始まります。

ミルツルさんとお会いしてお話していると、布に対する独特のテイストをお持ちです。今年の春にミルツルさん用のオリジナル布3626サシコも製作させていただきました。普通は販売していないタイプの布で、ちゃんと織れるのか心配だったのに機から作って作り上げました。思ったとおりに織りあがりまして布としてみていても楽しいものです。その柄に秘められた秘密がミルツルでミルツル布が小さなアイテムで本に登場していたのをちらっと眺めただけで、作ったときの思い出が蘇ってきました。

あの布も数センチを織るのも難しい状態から、織キズもなく順調に本生産に移行できたことは、奇跡じゃないのかなあと思ったりもいたします。頭の中で理論的にはできる布でも、実際に機を作って織り出してみるまではどこに小さな問題が潜んでいるか分からないもので、その問題がないことのほうがめずらしいもので、問題があるとやったことがすべてアウトなんてこともあったりです。

あの時も、寝ずに、織機に爆弾が落ちたような糸がぐちゃぐちゃになったものを織れる状態にまでもっていってなんとか織れました。複雑な織物というのはできないことはないのですが、今の厳しい時代には、通常の何倍も時間が掛かるので普通はなかなか手がけることは難しいものですが、そういう企画が成功する背景にはミルツルさんがその布を使うという前提が確りとお持ちくださっていたことがあります。ミルツルさんのお店に行かれる方があられましたら3626布も見てくださいね。あとカバンの布もミルツルのアニバーサリーにお使いいただきました。ぶ厚い生機をご自身で煮炊きくださって味わいを出してまでしてお使いくださったそうです。