2012年11月03日
昨日はゆっくりと休むことができたので、体調は非常によい状態で長栄座のロビー展示に出発です。
ものごとというのは計画をしていても、なにか問題が起こる要素が常にあって、一つのことがうまく行かないと他のすべてが止まってしまうので、しっかりと効率のよい生産計画の下で生産をしないと、ものごとが詰まったときにもそれを吸収する余力すらないものです。よくいわれるのが8割の力で仕事をするべきだといわれます。そうでないともしものときに対応ができないからです。
今の時代、8割の力で仕事をしていると、逆にいざというときに力を出せるのかというと、いつの間にか8割の力が精一杯になってしまうので、どんどんと退化していきます。自分との戦いみたいなものがないと、どんどんと落ちて外の世界で通用しなくなってしまうのです。それは国内とだけでなく海外との競争なのかもしれません。また、それは洋服の世界だけでなく携帯電話なんかと異業種的な戦いなのかもしれません。
今日のロビー展示では、開演までの待ち時間ならびに、公演の途中の休み時間、そして、終演後の時間にお客様との交流の場をいただきました。近江上布絣柄に目を留めていただいた方が多かったです。リネンガーゼ生機が実物をみられた方が興味を示していただき、値段の手頃さからかもしれませんが、20枚分以上、皆さんに買っていただけました。即売するというのが、生地をみて納得して購入いただけ、案外良いものなのだと実店舗を持ちたい気分になりましたが、背伸びせずに、実工場を持っていることを幸せに思って今の現状の手の回らなさからも、まだまだ先の夢としたほうがよいと思っています。
布工房DENさん仕上げたワンピースなどもご婦人方には好評で、長浜のDENさんに脚を運ばれますとご購入をいただけますと誘導をさせていただきました。また、ミルツルさんの新しい本に興味を示していただいた方もあって、余った時間に少し滋賀県の中のものづくりやリネンの世界、アパレルの世界の話を聞いていただけ、将来なにかのときに思い出していただけることもあるのではないかと。
あと、今日は、ビビモアの青木さんとニオスラッシュセカイの渡邉さんとお話しする機会があり、ビビモアさんはネットショップなどを立ち上げようとしたい方を応援する仕事をされていて、これからは、いろいろな海外を含めた広がりのことなど考えておられます。また、ニオスラッシュさんは滋賀県の布素材を使ったオリジナルカバンの展示販売をされていて、高島のハンプを使ったカバンが意外に軽かったので驚きました。ニオスラッシュセカイの紹介はYOUTUBEで見つけました、どうぞ。
http://www.youtube.com/watch?v=Iny-Ps-Zje4
思うのは、独り立ちして生きていくというのはなかなか難しいものだなあとほんと思います。数年はうまくいってもうまく行かなくなると食べていくことも難しくなるので、一つの企業が長く続くことのほうが不思議なことであろうかと思います。調子の良いときに大きくしようとすれば、人もたくさん抱えないといけないし、それが調子が悪くなると、調子の良いときを経験した人たちでは厳しい時代を乗り越えるために変わることすら難しいものです。