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リネンや麻を織る日々をつづっています。
リネン日記
2012年12月30日
2640本の台を3080本に増やす。まず、繋いでそれから足りない分の飾りとドロッパーを入れて糸を通す。それから筬を通し。それほど難しい作業ではないが時間がすごくかかるものです。

自分で機を作ることができる人とできない人で力の差は大きい。上手な人に仕事を担当してもらうのが一番早いし安心なのだが、それではできない人はできないままで、全体が忙しい時でも、やってもらう仕事を準備する仕事が増えるので、出来ない人が出来るようになるしかない。

休み明けまでにはさらに10台くらいを動かすようにしないといけないので、作業する人が分かって自分自身が進められるとよいのだが、筬一つにしても上下だけでなく表裏、左右の確認をして準備して渡してあげないと、ほぼ確実に間違ってセットしてしまうタイプの人は多いもの。

筬の上下は分かり易いが、表裏が反対になると同じに見えてもレピアバンドやシャトルの跡などが表面には残っているのでそれが裏面に行ったりすると糸切れの原因になったりする。仕事を任せて筬の表裏が反対だったりすると、また、筬通しからやり直すことになる。

教えなくても出来る人というのは出来たりするものだが、何度教えても同じうっかりの多い人というのは直らないものだなあと思う。そういう人というのは思いがけない失敗も多いもので、その失敗というのは難しいことに挑戦して失敗というよりも、基本的なところがいつまでも超えられない。