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リネンや麻を織る日々をつづっています。
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リネン日記
リネン100番手
2013年01月19日
今、リネン100番手の織物を織り進んでおりますが、仕上がってきた織物を触るととろけるような風合いです。今年の糸が弱いのに頭を悩ませているものの、その分糸質というものがソフトになっている、苦労して織った甲斐があるものです。

柔軟も無しでナチュラルソフトに仕上げた反物が柔らかくてとろける感じなのは、うれしいことですが、一人が2台に付きっ切りで、1時間に1台の織機で1mしか織れない織物なので、たくさん作れるかと言うと生産できる量も本当に限られております。

150番手の織物も少しづつですがバルク的な織りを進めております。1時間に数十センチの世界ですが、従来の方法で少しづつ織ってプライスレスな世界です。アイリッシュリネン140番手と現行の150番手の違いなども比較するといろんな違いが見えてきます。

アパレル向けというのは一般に小物向け以上に品質基準が厳しく、それを度外視すれば、布と言うのは自由度が増しつくることが簡単になります。芸術的な要素を重視というのは、ヨーロッパのテキスタイルのもつ危なさに近づいてしまいますが、それを必要とする特別なランナウェイな世界もあるもの事実です。

世界のトップモデルがランナウェイで着こなす世界とうのは、自由なものづくりの世界で、品質基準すらもがヤボで、布を羽織り美しく見えればそれ以上の説明は必要ない世界あったりします。既製品は既製品で品質基準を求める必要があるので、ブランドのデザイナーさんがそのあたりどこまで理解いただいているかで自由度は変わってきてしまいます。