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リネンや麻を織る日々をつづっています。
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リネン日記
擬麻加工
2013年01月28日
綿やスフ織物などを麻っぽく腰を持たせる方法のひとつが擬麻加工と呼ばれるビス加工です。擬麻加工すると糸は縦糸にも使え、光沢感もあるので、こんにゃく糊加工と同じように思えるのですが、擬麻加工というのは夏の座布団など薄い目の色のものにはよいのですが、濃い色のものでは問題が起こることが有ります。

着尺などの用途にビス加工を施したものをテスト的に生産をしましたが、やはり品質面でこんにゃく糊加工や従来の糊加工を施したもののほうが問題は少なそうであるという結論に達しています。普通だとあまり気が付かない事ですが、私は気になってしまうところです。

林与は、麻のものを織っているので大概の服地の場合風合い出しはやわらかくする方向に動きますが、綿やスフのものを織っておられるところは麻っぽくするために硬くしようとされるのです。座布団と言うのは麻のうちでも大麻が使われていたのではなかろうかと思いますので、そうとう硬くしても綿やスフベースだと麻の座布団っぽいイメージに仕上がります。