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リネンや麻を織る日々をつづっています。
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タペット
2013年02月04日
タペット織機は、織物の織機の中では高速化しやすく生産性の高い織機です。シャトルにしてもタペットのものは多いですが、エアジェットなどもタペットなのです。なぜ高速化できるかというと、ドビーやジャガードなどは、羽根の力で下方向にソウコウ枠を引き下げますが、タペットの場合には強制的にソウコウ枠を上下させる形になっています。

タペットも平織限定ではなく、ソウコウ枠を4枚から6枚取り付けたタイプのものは、綾組織のものなどを織ることが可能です。タペットの場合には、強制的に上下させるので、ひとつのソウコウ枠にたくさんの糸を通しても大丈夫ですが、ドビーの場合には枚数が少ないと一枚のソウコウ枠にたくさんの糸が通っているので、それをアンダーモーションと呼ばれる羽根で引き下げる必要がありますが、糸が多すぎると苦しくなってしまうので、平織物などでもソウコウ枚数を4枚とか8枚とかに通して、アンダーモーションへの負荷を減らします。

糸一本一本を扱えるジャガードは実は万能に思えるかも知れませんが万能ではないのです。平や単純な綾のものを居るときにはジャガードよりもドビーやタペットのほうが目飛びなども起こらずに良いのです。