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リネンや麻を織る日々をつづっています。
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リネン日記
林与織物
2013年02月03日
今日は穏やかな一日春モードを感じます。日曜日ながらもサンプルを徹夜気味にクリア、平日できなかった出荷を頭を整理しながら10件ほど終えて、まだ、それでも10件ほど残っていて。サンプルというのは、織るだけでなく、データをすべて確認し管理しないといけないので、それにも非常に時間が掛かります。特に、急いでいるときには、自分の控えを織る時間がないので、手元から現物がなくなっても再現できるように、データを記録するのは、データの記入漏れがないか心配です。

ふと思い出して、林与というのは、5年ほど前までは林与織物という名前でした。先代がなくなり、私が会社を引き継いだときに、社名を「林与」に変更したのです。微妙な変更ながらも、印鑑を変えたり、封筒を変えたり、以外に登記上の書類の名前などをすべて変更するために、かなりのお金と時間も費やしました。いろいろと代替わりで仕事の面でもばたばたしていたことが多い中で社名変更というのは余計にややっこしいことに手を出しましたが、思い切って社名を変更したことは良かったなあと思うのです。

ばたばたとした中も、社名変更をした理由はいくつかあります。自分の時代には、業界だけでなく、一般の皆さんに名前を知ってもらおうと思っていましたので、そのときに、「林与織物」としってもらうのか、「林与」と知ってもらうのかでは大きな違いとなるだろうと考え、今しかないだろうと思ったのです。また、近江上布をやっていた頃にお祖父さんが作った「林与」ロゴを復活させようと思っていたので、社名も「林与織物」より「林与」のほうが良いだろうと思ったり。

他にも、急いでいるときに「林与織物」が言いにくかったり、書くのに時間が掛かったりと理由はいくつかありますが、会社の名前も変えるというのを自分でやってみて、仕事のことも自分自身が決めればよいだけのこと、誰の判断でもなく自分の判断なのだと思うのです。どうせ変えるならもっと目新しい名前に変えるべきだとのご意見もいただきましたが、あまり気づいてもらえないほどの変更です。外から見ると織物屋なので、「林与織物」のほうが分かりやすくて良いのかもしれません。