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リネンや麻を織る日々をつづっています。
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リネン日記
レピアの横糸
2013年02月24日
今日は、レピアの横糸が切れていないのに横糸切れのランプが付いて止まる問題で、こういうのって、調子が良かった台なはずで、調子まで出して置いていたのに、使う人によって、糸の通す場所を変えたりしてしまうので人為的な問題です。

織機の部品にしても、どれも同じと考えては駄目で、ちょっとした個体差で、調子はずいぶんと変わるものです。経験的なものである程度までは調節が出来るようになるのですが、経験が長いからといって調節が上手とも限らないのが、現実の世界、調節が上手な人と下手な人では、仕事のスピードの差ですまず、綺麗な仕事ができるか出来ないか、または、仕事というものができるか出来ないかくらいの差につながってきます。

ネジひとつにしても、外しても、元のネジ穴に戻すのが当たり前ですが、それが出来ない人がいると、織機は長持ちしません。大型のバキュームも使おうとするとホースが詰まっています。大きな木の棒が折れているのを吸い込んで無理やり押し込んでどうしようもありません。壊す人というのは修理できない人であることが多いので、修理の仕事も増えてしまいます。人が増えると助かることもありますが、余計に仕事が回らなくなることもありがちです。

今の時代、仕事はたくさんあるのですがそれを出来る人がいないといわれます。人というのは楽な仕事についてしまうと厳しい仕事に戻ることは難しいもので、本来、仕事を長く続けていると経験が増し仕事ももっとできるはずでしょうが、人というのは10代の後半から20代くらいがピークで、歳をとるごとに働けなくなるというより働かなくなるもので、一旦働かなくなると、それが元に戻ることはなかなかないもの。

日本国内ではそういう責任とか仕事の重荷を逃げる傾向にあり海外の人がものづくりの責任を担うようになり、日本人以上に仕事が上手になって来ているケースも増えています。