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リネンや麻を織る日々をつづっています。
リネン日記
2013年03月07日
整経の機械に山と呼ばれる設定があります。糸を整経機の荒巻ドラムにどんどんと巻いていくと崩れてしまうので、一回転するごとに左方向に、コンマ何ミリとかずらしながら巻いていくのです。整経の一番最初は傾斜をつけてあり、その角度が山の高さなのです。

今日始めて気がついたのですが、山の目盛りが30度近くまであるのに、実際は、18度くらいまでしか山は上がらないのです。あまり山が高いのも、部分整経の場合、端が崩れて次のバンドと重なってしまうので良くないので、18度以上にする必要もないのでしょうが、今、太い糸の織物を織っていて、送りも2ミリくらいまで大きくしますが山も高くする必要があるのです。

山って高すぎると糸の長さが長くなってしまうし、低いと糸の長さが短くなって、ビームに巻き取るときに問題が生じ、織るときにも問題が生じてきます。整経機というのは、世界中、すべてが同じような形なのでこれもすごいことだなあと思います。

ベトナムに行ったときに、山の調整ができておらず高すぎる山で綿の糸を整経をしているのをみて、これって織れるのかなあと見ていた私が心配をしました。そこでも、小学生の子供が整経をし織機の番をしているので、私自身はそれって実はオーガニックなことなんじゃあないかと思ったりするのです。