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リネンや麻を織る日々をつづっています。
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リネン日記
生成の色むら
2013年04月02日
今日は、午後からお客様でした。あるテーマの企画を考えておられ、それに合うようなリネンの生地を探しに来られました。最近は、アパレル用途よりも、雑貨や資材系の用途のお話も多くいただくようになり、ほんとこの5年ですがいろいろな経験が増えて、経験の成果としての生地が事務所にたくさんあります。

工場の中では今、ウォーターレッティングの生成の糸を織っているのですが、シャトル織機の無地を織るときなど、生成の糸など、シャトルの管の終わりごとに色段ができることがあります。また、チーズ染色された糸というのも内外差の問題を持っているので、どのように糸を使うかで結果が大きく違うものです。

シャトル織機でもレピアと同じに近い感じで、一本の糸を使うように織る方法もあります。
他にも、多丁使いにして、色むらを散らす方法もあります。自然の要素を取り入れたウォータレッティングの糸というのは、カプリシャスで、色段も起こりやすいもので、今日も30番手の糸で問題が発生し、糸の使い方で問題を改善しました。

糸屋さんが、このウォーターレッティングの糸を廃盤にした理由というのも使うと一目瞭然で、この糸はいろいろな意味でやばいです。これを織るためには相当の技術が必要で、普通だと糊をつけても縦糸として使うことは非常に難しく厄介な糸といえます。私は、糸の色にほれ込んで織る覚悟をして使うことに決めました。