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リネンや麻を織る日々をつづっています。
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リネン日記
カバン生地
2009年12月02日
今日は、夕方、カバンメーカーにカバンの生地をもって行きました。1週間タイとベトナムに旅行に行かれたそうで、いろいろと楽しい話を聞かせていただきました。ベトナムには縫製工場以外に織物工場もあって、すごく大きなシャトル織機が動いていたそうです。

県内にあるカバン屋さんで、どうせなら近江の特産品としてのこだわりの商品をつくりたいということで、林与の生地を使ったリネンのカバンを考えてくださっています。近江湖東産地で織られたリネン100%あるいは麻100%の生地であることを証明する近江麻織保存会の「近江織麻布」認定の表示ができないのかという相談もあり、商品のほうに近江麻織保存会の認定の証のラベルタグを付けて販売いただく形になりそうです。

県内の袱紗で有名なメーカーさんも近江へのこだわりということで、長浜のちりめんや高島のクレープ、そして近江湖東産麻布の使用を考えてくださっています。高級麻織物の産地として知られる近江湖東地域で織られる麻布というのが希少価値を増す中、産地においても100年以上麻にこだわり織り続けている他にない存在ではあり、今、どうやって、産地での麻を織るという伝統を残していこうかという問題に取り組んでいます。産地においても、中国をはじめとする輸入生地や多産地産の生地がほとんどとなる中で、伝統の近江湖東産麻布を謳える麻布にこだわる林与の姿勢に注目してくださるメーカーさんも増えてきています。

中国からはリネン生地などが十分の1くらいの値段で入ってくるので、それを買って売れば安く皆さんにリネン生地を提供できるとは思うのではありますが、また、「近江」と謳われていてもそのほとんどが中国や他産地で織られた生地だったりする時代になっていますが、麻の老舗の林与が売るからには本物の近江産であると信じて買われるとおもいますので、買われるかたの期待を裏切らないよう林与は産地で麻布を織ったものを手掛けることを大事にしています。