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リネンや麻を織る日々をつづっています。
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リネン日記
忙しさ
2013年07月05日
昨日は会社を空け、午前中は車の点検で会社を空けてしまい、午後はたくさんの仕事関係の方からの電話が続いて、午後は電話対応だけで手一杯でした。

見本で使った糸が手に入らないというようなお話があって、糸をつくるのは布をつくることよりも工程も少なく簡単なのだから紡績工場が小ロット対応して動けばよいものと思いますが、紡績工場というのは大手であることが多く工程自体は簡単であっても、機械をどれだけ回すかという生産性の面などあってバイオーダーでの小ロット対応は難しいようです。繊維業界では、売り切れるほど売れている糸があるというのも珍しいお話です。

海外展示会の説明会の件や麻の着物地の件、生平生地を探しておられる件、百貨店さんの件、秋冬向けの進行中の件、会計事務所からの件、他にも来春夏向けのサンプルの件、他、今日は糸のことで糸商さんの社長さんとお話させていただいて林与に残るリネン糸の経緯等を調べたり。

夜は急ぎの案件の機を増やす作業、1台を2台に増やすということで機の載せ替え作業を行いました。機の載せ替えをするとまた戻す作業が伴います。織物というのは、その工程で人が働くということ評価しないと続かない仕事だなあと思う一方で、昔から、麻織物というのは農家の手仕事として始まっている経緯があって、伝統工芸師クラスや伝統工芸師を育てるクラスでも別に食べ口がないと食べていくのが難しい仕事。本業とした場合には、技能や経験云々よりもよほど実際の仕事が出来るか出来ないか。

仕事が目の前にあること自体が繊維業界では幸運なことですが、実際に目の前に仕事があってそれを嬉しいと思える人がどれほどいるのかという問題にも繋がってくるかと思います。他産地で麻織物が盛んになるのも、仕事がなく生き残ろうとして麻織物の道を目指ざそうとされるのを知り、織物の世界で仕事を喜んでされようとする方が、今の日本におられる応援したいなあと思いました。