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リネンや麻を織る日々をつづっています。
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リネン日記
商品開発
2013年07月07日
弊社の麻織物というのは、昔からお医者さんの奥さんなどにお買い上げいただいていたりだったのですが、ネットでもたくさんのお医者さんのお家の方に買っていただいております。実績のある安心なものを求めようと考えて下さっているのだろうと思うのです。

一般に流れる安全とプロの考える安全とではまったく異なることがあります。たとえば、集団予防接種などは、肝炎被害をもたらしましたが、私自身も、幼稚園のときや小学生のときに集団予防接種で注射器を使いまわしているのを覚えています。看護婦のお家の息子さんだけが予防接種を受けないと学校に表明をしていて予防接種を受けていなかったのは今となってはプロの正しい判断だったろうと思います。お医者さんも当たり前にその危険性は理解していても仕事としてお金をもらえるとなると全国中のプロであるはずの医者でもそれに従うものです。自分自身は決してそんな使いまわしたもの使わないけど、小さな子供なんて商品に見えるのだろうと思います。

管理する人間がどうでもよいという態度でいて当時から危ないとされているのをもみ消して、今になって公表しても遅すぎるのですが、原発などでも同じようにメルトダウンが意図的に隠されたり、爆発直後から放射能漏れのデータが隠匿されるなど人の命というもの扱いすらも非常に軽いものだったりします。安全基準地が20倍までOKとなったのはお笑いとしかいえません。政治力で横浜などでは国が放射能もれを隠す流れの中で、素人でもわかる原発が爆発した被災地の放射能汚染されていたであろう可能性を疑う食材が学校給食に意図的に使われたりと、原発推進のメンタリティというのは恐ろしいところまで行ってしまっています。

ある海外の大手の商品開発も既存のものをどうやって安く作るかに徹しています。今まで100円原価が掛かっていたものを半分で作る技術を提供してくれたらお金を払いましょうというビジネスで、世界中に大手の提供する安全性の乏しいものが溢れかえり、それが、人々に健康被害をもたらしている可能性は高いといえます。アスベストなんかが典型的な例ですが、それと同じようなコンセプトでのものづくりがものづくりの世界標準ではあろうといえます。安ければそれがすべてのような商品開発が、次々と新しい化学物質が溢れる生活環境を生み出し、そういうのに過敏な人たちは外での生活も出来ないという状況。

林与の麻素材というのは、着物の時代から続く、何十年も着ていただけるようなものづくりで、また、アパレル向けに素材を作り始めてからも何十年もご愛用いただいた実績、今流行の新しい加工に流れたりするのは非常に心配だったり、自社自身が、日本のアパレルの花開く最初のときに開発に携わって、今は日本の麻の定番となった顔かもしれませんが、そういうのも何十年も作り続け、使われ安全性が実証されたもので、麻においては、見えない部分でこれ以上の新しいものを求めることも難しかろうと思うのです。弊社の素材が化学物質過敏性に安全だとは言い切れませんが、多くの方にご愛用いただき、麻のプロ集団で作り上げる品質と安全性重視の変わらぬものづくりを続けて行きたいと考えております。