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リネンや麻を織る日々をつづっています。
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リネン日記
外は涼しく、中は暑く
2013年07月27日
今日は、午前中は縫製の案件を各方面に確認作業。午後からは東京からミレージュの小平氏がお越し下さいました。9月にパリの展示会に向かわれるということで、麻の素材も検討を下さっております。

モノづくりなどをお聞きしていましても、手づくりの部分も大事にしておられるようなお話をたくさんお聞きし、それって実際に注文が入ったら大変ですねえ、というような、見た目以上に手仕事を詰め込まれていてドロンワークなどのお話も逆に心配してしまいます。

アパレル一筋に来られた小平氏が考えておられるのが、日本のものづくりの要素を詰め込んだ製品を作ろうとされているところ。いろいろな産地を巡り歩かれ、人とのつながりの中でモノづくりを考えられております。藤織のお話を聴いたときに、あれ、この藤織の方って、このまえプルミエールビジョンの方じゃあないのかと思ったら、やはりそうでした。

藤の太いツルというより、枝を山に入って、取ってくるところから小平氏も経験をされたというのも聞いて、また、藤織も一度途絶えたものを復活させようと動かれているのを聞いて、藤織というものがなくてはならないものではないですが、その世界に引き込まれてその世界を作り上げ守っておられるということ自体が、素材というよりも人のドラマそのものだなあと思うのです。

夜、外に出ると、涼しい。じっと外にいて体を冷やしたいけど。工場の中で、暑い思いをしながら仕事を一つ一つこなしていくことが大事。そういう思い無しに楽に仕事していると物に詰まっている価値というものにも気がつくことはないだろう。結局仕事なんて、外の涼しいのを選ぼうとするのか、中の暑いのを我慢するのを選ぶのかの世界。