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リネンや麻を織る日々をつづっています。
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リネン日記
我流
2013年08月02日
8月に入って、9月の生産の計画がほぼ埋まり始めて、新しい試みのヨーロッパ市場向けのリネンなども来春シーズンに向けて受注が決まりました。海外というのは決定にしても早いなあというのが印象です。9月後半から10月の予定も、現在見本を受けている分など含めて本生産で埋まっていきそうです。

今日は、午前中は出機さんにビームをもっていきました。午後からは、近くのハンドメイドの方たちとミーティング。近くにもいろいろなハンドメイド作家さんたちのグループがあって、布の世界にも親しみを感じていただいている方が多いの感じます。

林与は仕事に費やす時間が多く、地元のことをあまり知らないなあと感じるのは、地元の話についていけないことが多いこと。また、テレビを見ないのでテレビの話にも付いていけません。

売れ筋のトレンドからものをつくるスタイルというのもあるかとおもいますが、林与のものづくりは自分なりのものづくり、布を作るのが仕事なので、製品も素材を引き立たせるシンプルなものが好きだったり。自分で織り上げた布というのは同じにみえるものでも、作るときのいろいろな人ととの思い出が詰まるもの。

私自身が織物の作り方を誰に教えてもらったではなく、自分自身が見よう見真似で、一度手伝うと次からは自分の仕事。自分ができるできないとかの能力ではなく、するかしないか、結果が出せるかどうかというのが、仕事なんだろうと思うところ。頭で考えているだけだとお金を使うこともありませんがチャンスはどんどんと逃げていくもの。

一回のチャンスをつかまないと、常にチャンスというのをつかむことが出来ない体質に、簡単にできることを受けていて難しいことを避けて通ると簡単なものだけしかできないだけでなく、自分というものも簡単なものだけしかできない人として出来上がってしまう。私自身も織物の現場では最後の結果が失敗に終わることも多く、無駄骨かと思いきや、それを経験し乗り越えることが職業人生では大事なこと。

失敗をしないためのマニュアルなんて本当のプロを育てるためには最悪なのかも。失敗して怒られることを避けていては仕事なんて上達しない。仕事を教えるプロの人たちが難を避けるために失敗しないように教えるという形をとっているのは、根本的なところで失敗の意味というのは理解していない。見よう見まねで真似できず違うと怒られ覚えていくのが実際には思いやりのある良い形。なかなかその怒られるということに慣れていない人ばかりになってしまって、素直に従える精神が抜けて、楽しんで覚えるだけのレベルになってしまうともうその次の世代は育てることは難しい。怒られる経験にしても本当に大事なもの。