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リネンや麻を織る日々をつづっています。
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リネン日記
長栄座
2013年10月10日
米原文化伝統産業会館で、12日、13日、14日の3日間、滋賀県主催の長栄座のイベントが行われます。今回も、ロビー展示に出展をさせていただくことになり、13日、14日の2日間参加いたします。

林与のやっている麻織物というのも、古典芸能以上に古くからのことで、今の時代には時代遅れ過ぎるもので、古典芸能に興味を持ってくださる方というのは、麻織物に関しても同様の興味を示してくださるケースが多く、お客様というよりも私の話を先生の話を聞くように丁寧に接して下さる方が多いのです。お客様に近いからか百貨店関係の方々や、織物を教えておられる学校関連の方々が同じように、学ぼうという感じで私の言葉に耳を傾けてくださるというのと似ています。

百貨店の方々や学校関連の方々が麻に関する間違った認識をもたれていることも多いですので、情報発信される方々ですので適切な知識を持ってもらうべきだろうから現場や業界の知識というものを正直に伝えることに努めます。商社やアパレルの方などは、売れればよいと間違がっているのが分かってても突っ走っておられる方も多いので、百貨店や学校の先生などが間接的に間違った情報を得ておられることも多いのです。

どこどこの織物がすごいということで拝見しても、こりゃ業界のものからするとまったく駄目ということも多く。品質基準検査度外視だと自由にものを作れます。アパレルの世界でいざものを流そうとすると自動車が車検制度で縛られているのと同様、有る程度は品質基準検査に沿うような形でないと、洗うのを想定しない衣装的なものづくりになってしまい。普通にクリーニングに出したらとか、家で洗濯して使ってもらえるというものじゃあなくなってしまいます。

テキスタイルデザインを専門にされている方でも、麻に関しては、デザイン性だけでは駄目で、地道で奥の深い物性面のこととか、生産のことを理解して、生地をデザインする能力をもっておられないと、生地を商品として手がけようとすると痛い目に合われる確立は高いだろうと思います。