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リネンや麻を織る日々をつづっています。
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リネン日記
インターテキスタイル2日目
2013年10月22日
ブースに来られるお客さんというのが中国に代理店(エージェント)はありますか?と良く聞かれる。でも、中国のお客さんで、自分が林与の代理店(エージェント)をしたいという話を持ち出されることが何件かあるが喜ぶばかりの話ではない。どこまで最終的なお客さんが本気なのかを見極めることができないと、ストック商売型ではないので難しい。

一般的に中国で流れる日本の生地といわれるものは、中国で生産されているものがほとんど。だから値段が当たり前に合う。ヨーロッパの生地にしてもその構造はよく似ている。ヨーロッパの場合は日本以上にブラックボックスだろうと思う。

ブースに展示していたリネンの細番手のワンピースを中国の女性の方がほしいといわれ、日本で販売されているのと同じ程度の一枚3万円(1800元)です。というが、その女性は大丈夫という。でも、手持ちは3600元しかないというので、とりあえず2枚買ってくださり、午後からお金をもって再度お越し下さり、展示していた3枚を全部買っていかれた。私自身も、まだ展示会2日目の朝でディスプレイしていたワンピースがなくなるのは困るが、即断されるこの方なら気に入ってもらえるなら買っていただきたいと思った。

林与自身にしてもサンプル縫製にも半分くらいのお金を費やしても良い物をつくりたいと魅せるために作ったもの。展示しているのも実はスーツケースに詰め込んでそれをディスプレイしたために、シワがあって完璧でない。そんな商品を見ても、林与の目指すリネンでの究極のコンセプトを理解いただけ、ほしいと思っていただけたことがありがたい。

その方は本当に麻が好きということをいわれ、林与のアイリッシュリネンの冊子や林与の会社案内も大事そうに貰って下さる。私が思ったのは、こういう出会いに対しては本当に嬉しいという思いと一方で怖さみたいなものもある。フラグシップ的なリネン生地などをお買い上げ下さる方がおられるけども、そういうお客様には次に何を提案するべきかと考えると、自分自身の世界を延長しないとならないと思う。

また、生地の世界では非常に有名なイタリアの生地メーカーの方がこの数年毎年見に来られるもその対応を見るとスワッチ収集屋さんに近く、集めて自分でつくるタイプで買わないでしょう、という評判が他の複数ルートからも聞こえはじめ、評判を落としてしまわれているのは非常に残念な話。