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リネンや麻を織る日々をつづっています。
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リネン日記
糸の問題
2009年12月22日
今日は、アパレルさんから修正のため洋服が帰ってきていましたので、それをどう修正するか検討しておりました。今回はラミー糸で、織りキズなど対応は比較的簡単なのですが、やっかいなのは、糸のフシの問題です。

糸のフシというのは、糸商さんから聞くところによると、スプライサーヤーンとよばれるノットレスヤーンでは、スライバー同士を繋ぐときにどうしてもできてしまうということだそうです。そのフシの部分が目立つのも他の部分が奇麗過ぎるからということもあり、困った話です。

糸の問題を少なくするためにフシ取りに掛けるということも一つの方法ではあるのですが、それはそれで、機械的な継ぎ目が多くなるので、どうだろうかなあと思います。人間が手で繋いでも、目立たないほどまでの小さな結び目にするのは難しいので、機械での結び目というのはどうかなあと思うのです。

糸のフシの問題に関しては、糸メーカーも糸商も対応がどこもできないという感じで、機屋自身が糸をしっかりと見極めるというのが大事になってきています。オフ白や生成のままとかなら大丈夫でも先染にすると糸の品質のいろいろな問題が見えてきます。この10年ほどは、ラミーもリネンも品質の低下を感じている中で、ラミーやリネンの高級なゾーンが残せるのかと心配をしております。