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リネンや麻を織る日々をつづっています。
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リネン日記
全体主義
2013年12月03日
ハーベスト展が明日に迫って、作ろうと思っていた新しいアイデアの作品も準備はしたものの織るにまで及ばず。伊勢丹さんのキッチンクロスも色を出してもらって見ると楽しそうなカラーリング、早速にも作ってみたいが、たぶん、私が織らないと他のものではやや難しいレベル。

今日はバッグ生地に関してお電話もらって、幅が狭いと加工ができないということで、本生産は二つ幅で織るということに、生産効率も取り効率も上がるので、こういうのは三方良しに見えるが、思わぬ落とし穴があったりするので気をつけないとならない。こういうときに、自分の損得を考えては駄目で、仕事においては双方が最大限の協力は必要。欲を出す人がいるとみんな喜べないもので、自分の得のために全体が損するようなことだけは避けたい。仕事では全体主義的な考え方ができることが大事。

無糊では手ごわいL25生成をなんとか織れるように調整をかけたけど、再び幅が広くなって同じように織れるのかどうか。糊をつけるのかつけないのかも迷うところ、糊をつければ問題はなくなるだろうが、生機渡しになり、加工において糊抜きを想定されているかどうかも心配するところ。

なぜ、経糸には、糊をつける必要があるのかというと、糸の上下運動で、糸同士が擦れ合うと毛羽立ち、糸のスムーズな上下運動が難しくなり、最後にはくっついたような状態で、糸が緩んできて最後に切れる。毛羽立ちを押えるために糊をつける。横糸なんかは比較的毛羽があっても大丈夫で、毛羽が多いとブレーキになるので、横糸にはオイリングしたり糸道油を使うこともある。染料系は比較的大丈夫だが、顔料系は、粘土のような粘りがあって抵抗になりやすいのでオイリングが必要なことが多い。