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リネンや麻を織る日々をつづっています。
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リネン日記
忘年会
2009年12月27日
昨日は、午後から長浜の布工房さんにいきました。リネンの細番手のプロジェクトで、商品化するシャツなどに関しての打ち合わせです。通常では服にすることがほとんどないリネンの100番手超クラスの織物を、シャツやブラウスにするというびっくりな企画です。ショップだけでなく、縫製工場を持っておられ日本の5大アパレルの製品を請け負っておられたわけですが、技術のある職人さんというのがだんだんといなくなっていかれて、仕事の依頼があってもものをつくるのが難しくなっているそうです。

通販や百貨店の話などもしたのですが、手一杯で、なかなかボリュームをこなすような仕事は難しいそうで、とりあえず、今回の県のほうのプロジェクトの詳細をお願いいたしました。メンズ、レディース各10枚くらい、いろいろな柄のシャツ、ブラウス、ワンピースを試作してもらい、生地としてだけでなくジャパンクリエーションなどの場で製品の形でPRさせていただけると思っています。

技術的には、量産の面では今のところ110番くらいが限界なのですが、数年後には、120番手超クラスでのシャツやブラウスが出来上がることになります。高いものが売れないといわれる時代に、リネンや麻の最高級ラインをつくり続けていこうというのが林与の独自のスタイルです。

私自身は、日本の伝統的な産地でものをつくりつづけていると国際的な展示会や市場においては値段は10倍高くても10倍の価値があるものとしてみてもらえることを非常にありがたいなあと思っています。逆に、本当の中国ブランド企業が日本国内に進出してきたときに、今、勝ち組といわれるファストブランドや量販店ですら10年後には高いから厳しいといわれる時代がくるのではないでしょうか。

昨日は夜、ひこねの組合の忘年会があり。今日は、その忘年会で出た新しい話題などを前向きに検討、また、講演会の準備のために動いておりました。2次会で、久しぶりにひこねの袋町に飲みにいきましたが、どこのお店も以前と比べるとお客さんの数も少なくほんと寂しくなったものだなあと思いました。