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リネンや麻を織る日々をつづっています。
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リネン日記
キッチンクロス
2014年01月17日
三越伊勢丹新宿本店、銀座店、日本橋店のキッチンコーナーで、この2月から林与が織らせていただきましたキッチンクロスをくらしものさしプロジェクトで取り上げていただき、販売がスタートします。やや厚地のハニカムキッチンクロス。私、林与自身が一枚一枚をシャトル織機を動かしながら織るという形。

私自身が織るときも、他のことを忘れてゆっくりとシャトル織機に向かいながら、キッチンクロスが一枚一枚織りあがっていく達成感を味わいながらのまったりとした時間です。私自身は、仕事という言葉よりは作業という言葉のほうが好きで、仕事という言葉、仕事だから仕方ないみたいな味気なさ好きじゃないのです。時間という言葉のほうが素敵に思うのです。

実は私は仕事を仕事と思ったことはほとんどなく、私にとっては織物はライフワーク、ご飯を食べる以上に大事な部分で、蜂が巣を作るのと同じ本能的なものでなければならないと思うのです。私が本来、職人たちに期待するのもその域でですが、作業に無心で没頭できるようなタイプの人というのは本当に少なく、30年、40年、携わった職人ですらも通常は、その域には達することはなく、まだ、逆に学生で気持ちを持った人や、夢や情熱をもって取り組める人のほうが経験をしっかりと積めばよいものが作れるものです。

己惚れるでもなく、外から見て自分に力がなければそれまで、仕事もなく食べてもいけないので、本業が成り立たなければ、外の仕事でお金を稼いで材料や試作する費用をつくって、夢を実現するというのが、なんとしても本業を成り立たせるあり方だと思っているので、自分で覚悟がない人との取り組みはやったとしても後味の悪いだけのこと。