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リネンや麻を織る日々をつづっています。
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リネン日記
キッチンクロス
2014年02月12日
ここ数日、伊勢丹新宿本店、三越日本橋本店、三越銀座で、販売いただく、キッチンクロスを織っています。この企画に関しては、一枚一枚、私自身が織らせていただいているのですが、この仕事に集中したいと思いながらも他にいろんなことが発生をしてきて、他のものを助けるために、ちょっと目を離すとまた最初からやり直しみたいなことも多く。林与の会社でも難しい仕事を誰でもこなせるようにならないとと思うのです。

私自身にとって、織物の会社なので織る仕事というのは基本的なことなので別に特別な仕事でもなく正しく織れて当たり前のことなのですが、高齢化した産地にとっては織る仕事自体が難しくなってしまっているところがあります。産地に織物を織れる人が何人残っているのかというあたり、織物の染色や加工業の世界ではたくさん若い方がおられても、織物の現場には若い人が少ないのです。

産地でも、いろいろな方面から高齢になられてもできる方の話は伝わってきて、自分自身が一人で織機を守って、高度な織物を織り続けておられるのを聞いて、そういう方にはいつまでも長く仕事をしてもらいたいものだなあと思うのです。機を織っておられることが既得権益でもなんでもなく、毎日の鍛錬みたいな厳しさあろうから、産地でもその方のうわさが私にも伝わってくるのだろうと思います。私は、その方とは直接的な面識がないのですが、産地に残る本物の職人さんなので、いつまでも織り続けてもらいたいなあと願っております。