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リネンや麻を織る日々をつづっています。
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リネン日記
発送準備
2014年03月08日
今日は、テキスタイルマルシェのための出荷、反物を短く巻きなおして送る準備。反物を箱から取り出してみてもらうことができる大きさとしては、丸巻きの状態だと10mくらいが丁度よいのかもと、前回のトライアルマルシェ出展で感じました。

機屋に生地が残っているということは、いつでも自分の生地を見てもらえるということでよいことだと思う。機屋というのはテキスタイルをデザインすることだけが仕事ではなく、定番的な生地を織ることも大事で、それが本場の麻織の産地としては大事な部分の一つ。産地で自分たちが作り上げたものが日本の標準的な仕様になって、今ではどこにでもあるといわれるほどなのもものづくりの最初の苦労をしらないのかなあと聞き流す。

機屋ごとに生地の規格は微妙に違うのは特色が出て良いことだろうと思う。林与も独自に生地をつくるので、打ち込み本数などは匙加減で決めて、一度決めたものが続くことになる。続ければ続けるほど広まることになる。

今日は発送準備で倉庫の反物などを眺めたが、軽んじてみていた生地でも良いなあと思えてしまう。それは、今の生地というのは特色が消えつつあるからだろう。今の日本の麻生地は安全なところにとどまりすぎていると思う。加工していただいた工場の札を見ると、10数年前に廃業されたところが多い、2000年くらいからが繊維を取り巻く状況が一番厳しかった時代で、外資の保険やハゲタカファンドと呼ばれるものが政治と絡んで日本の伝統産業を壊滅状態に陥らせた。

バブル崩壊のあと、まださらに外資バブルを追い求めるような話で、日本の金融機関においてもアメリカで大きな問題となったサブプライムに加担したところは多い。そういう一国の経済破綻状況を救うためには戦争くらいしかなかろう。多くの命が欲のために失われる。