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リネンや麻を織る日々をつづっています。
リネン日記
2014年03月10日
ここ数日雪が降り寒いのですが、今日は本格的な雪。こんな感じが何十年も前の子供の頃の冬。日本のファッション業界でも春夏秋で、冬がないといわれることが多くなって久々の冬らしさのある冬。

帯の仕事を夜通し織ってお昼前に、織った生地を取に来てもらって、ひと安心ながら、今日は、急ぎのリネンの細番手の仕事をお客さんが、私が手が足りずにピンチということで、経繋ぎを手伝いに来てくださるので、整経の作業、ならびに、もう一台、立ち上げたプリント用の生地の織りを進める。

今日来てくれたのは長浜の布工房DENさんの方で、4月に渋谷で展示会をされるための生地をつくるのを手伝いに来てくださったのです。寒い工場の中で、延々と何時間も糸を繋ぎ続ける。縦糸つなぎという作業は織物では一番初歩的かつ織物の作業を象徴するような仕事で、この仕事がミスなく早い人というのはほかの作業をやっても上手なことが多いのです。

前かがみの姿勢で丸一日腰も痛いのではなかろうかと思いますが、慣れない仕事でも教えてもらったあとはもくもくと作業され終わりがけは一時間に300本ほど。洋服を一人で仕上げることができる方で才能もあっても、こういう単純作業でも当たり前にこなそうとする姿勢を持っておられ、仕事ができる人そのものを感じます。