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リネンや麻を織る日々をつづっています。
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リネン日記
現場の人
2014年04月14日
今日は午後、京都からプリント工場の方が来られた。営業の人を除いた二人は作業着で、インクがついている。その汚れた普段の作業着こそ仕事をしている証拠みたいなもので、その格好を恥ずかしいとか思っているようでは仕事はできないものだ。

私が工場で機械修理するときに一番に油だらけの機械の下にもぐる覚悟があるのもほかの人が真似のできない覚悟だったりする。ほかの人は見ているだけで、いつまでも成長しない子供だなあとしか見えないもの。できるできないは時間の長さではなく、覚悟の問題だと常に思う。

その後4時過ぎから、加工工場の方がこられて織物加工に関する説明を受けた。海外展開に向けての加工を吟味したいと思うところがあって、いろいろと私も聞いた。技術的な部分だけでなく、やりたいときにやれるような力が現実の仕事では必要だったりするもので、本生産の時期に実際に頼むことができるような加工でないとならない。海外の注文というのは、インスタントなものが適しているように思えるような納期で、納品などに関する時間的なリスクなども高い、量はまとまることが多いが、価格も海外が高いことのほうが少ない。加工で複雑なことをやることは得策ではないが、日本のように微妙な感性が通用しないので、目に見えて分かる違いを見せないとならない。

近江上布プリント柄は海外展開の重要な要素と位置づけ、いろいろな素材クオリティと複合させてヨーロッパ市場で日本のイメージを展開したいと考える。そのときに風合いなども重要な要素。技術は基本的要素で、技術以上に仕事に対する気持ちを持った人たちとものづくりはしていきたいと考える。