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リネンや麻を織る日々をつづっています。
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リネン日記
加工出し第二弾
2014年05月08日
今日はゴールデンウィーク明けの加工出しの第二段。加工工場に反物を持ち込む。ゴールデンウィーク明けのこの時期というのは、見本の時期というわけでもないので、加工工場さんとしては一番落ち着いている時期だろうか。私のイメージとしてはゴールデンウィーク明けくらいから来期の企画に入られるブランドなども多いと思う。

今年はPTJが5月21日、22日と例年よりも日程が遅い。今年のPTJというのはテキスタイル展の時期としては来春物を企画するには先染なんかだと間に合わないだろうと思える。後染やプリントなら来期に間に合うというようなタイミングだろう。というのも、6月終わりに企画検討が済んだとしても、先染で8月のお盆明けに着分生地が納まって洋服にして展示会が10月というのでは、11月から生産して12月末納期だと、産地のキャパも一杯でもうすでにぎりぎりの計画で、時間的な面で先染の新しいものなどクオリティから検討していくとかは難しい状況。

今年の弊社の企画はリネンの細番手素材にプリント柄を載せる形なので、版さえできあがているなら納期的には比較的クリアしやすいといえるが、リネンにプリントはふつうのものは簡単でも風合いなど考えていくと案外難しいので、その辺りもブランドさんにも理解いただきながら、これから風合いとプリントクオリティの兼ね合いでクリアしていかないとならないところとなる。

製品化するだけでなく製品化して洗ってみたりとか、通常は2年くらい掛けて、自分の中で、時々その生地を使ったアイテムと過ごしながら、生地の価値の位置づけをしてみたりする。私自身が手を抜いて突貫工事で作った生地に興味がないのは、生地をみると手を抜いたことが思い出されるからかもしれない。短時間で作っても製一杯までやりきった生地に対しての自己評価は高い。

生地なんてものの評価は、客観的にみたとしても時代とともに移り変わっているし、流行でブームになった生地というのはブームが去ると手を出したら駄目な一番候補となってしまう。そういうのとは違う自分自身の絶対的な価値でものを作り出していきたいと思う。