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リネンや麻を織る日々をつづっています。
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リネン日記
ぎりぎりのぎりぎり
2014年06月23日
今朝から状況が一転して、余裕があったはずが月末までぎりぎりのぎりぎりのスケジュールとなって、今週は仕事の合間に2度のとんぼ返りで東京の予定。ものづくりが成功してものが流れる状況が生まれても生産というのは別の大きな要素で、それが成り立たないとすべてが水の泡。やれるだけのことをやってみないと悔いが残るものですし、次も同じこと。月末までの一週間が完全に埋まって厳しい状況ながらできるかぎりの取り組み。

昨晩は、2台縦糸3080本をそれぞれタイングマシンでつなぎました。最初の一台は、ラミーの100番にリネンの100番を繋ぐのですが、これが難しい。ラミーは切れやすく、繋いでいる途中で何度も確認作業。緊張の続く5時間コース。そのあと、綿のビームを巻取りし、綿どうしを繋ぐ作業非常に簡単で2時間で終える。もう一本繋ぐ仕事が残っている。

織り出しを確認してひと休みして朝には別件の加工出しの準備、織物作業のすべてが仕事。糸をタイイングマシンで繋ぐも私にとっては単純作業ながらも、なかなかそういう仕事も出来る人というのは少ない。繋いで繋ぎ違いが多くボロボロで織れないということも多いので、急ぐときほど私自身が作業をしたほうが確実ということもある。

繋いだ2台は順調に動き出した、それが幸い。繋いでも糊の加減や糸の良し悪しで、うまく織れないことも多く、それを解決するのが織の現場の仕事だったりすることが多く、そのためには織機を何時間も掛けて調整したり、どうしても、糸切れが納まらないときには横糸切れ縦糸切れを何百回と乗り越えながら織り進まないといけないときもある。

何百回何千回糸切れをしても正しく直せる人というのは強いもので、その基本があって、高度な織物が生まれてくるといえる。案外、そういう丁寧な仕事や根気の部分でほかに真似のできない新しいモノづくりができるものだ。口が長けている人というのは地道な仕事に向かない人が多い。どうしようと決断を迷っているよりは、10仕事して、1つでも答えを出していく方向に向かうべきだろう。よりよい答えや方法が見つかったときには、積み重ねたものをすべて台無しにしてもよいと思うが、何事をするにも積み重ねるという作業が一番大事。