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リネンや麻を織る日々をつづっています。
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リネン日記
得手不得手
2014年06月26日
以前、ある業者さんに好きだからこの仕事をやっているんでしょう、といわれたことがあるけれど、仕事なんて好き嫌いでするものじゃないというのが、私の仕事に対する考え方。趣味が仕事になればそれほどよいことはないけれど、趣味というのは趣味で終わることのほうが多い。ほかの人がやりたくないと思うことをやってこそプロの世界だろうといえる。

この仕事をしていて、デザインや作業とかではなくて、一番困るのが、一緒に仕事をするときの仕事に対する意識の差。布の世界では、単純な仕事だけども布を形に出来る人が少ない。アパレルの世界にデザイナーさんは多いのだが、織物工場が次々と廃業していく流れの中で、その原因は実際に現場で作業ができる人が少ないということがある。

昨日は東京JETRO本部でミラノウニカの説明会。初めての経験なのでブースの設営などの案件で疑問点も多く、大事な説明会。朝一軒寄ってから午後2時丁度に説明会場に到着。ブースの設営の疑問点も解けて説明会に出席してよかった。山梨富士吉田の前田源商店のお兄さんとも出会えた。カゲヤマさん、福田織物さん、古橋織物さんも一緒にミラノウニカ。海外に向けて元気に動いておられる馴染みのテキスタイルメーカーさんたちも一緒で楽しい旅になりそう。イタリアで日本が好印象に思ってもらえ一つのチームとして成功させたい気持ちはみんな同じ。

私自身はイタリアの展示会は始めての経験でそれだけでも楽しみなのだ。展示会のレイアウトの問題など大きな問題ではなく、わかる人が見れば感動もあるだろう。初対面の人でも興味のあられる人がいれば30分でも話すれば、日本の織物に関してわかってくれる人も多いだろう。ヨーロッパというのは置き引きなども多くセキュリティの面でほかのどこよりも注意が必要ということらしい。パリのシャルルドゴール空港行きの列車も危険な感じだった。荷物は3個は厳しい、スーツケース2個にしよう。

その後夜は出荷の案件があって、急いで滋賀に戻るも家に着くと夜10時前、出荷はプリント工場の方が滋賀県まで上がった生地を持ち込んでくださり間に合った。自分が大阪まで仕上がりを待って取りに行こうとしていただけに同じ気持ちで動いて下さる外部の方がいてくださり、ありがたい。