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リネンや麻を織る日々をつづっています。
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リネン日記
再会
2014年07月20日
昨日夜中仕事していて工場の外に出ると、用水路の上に張ってある鉄板のど真ん中の上に、カブトムシのメス。持ち上げると元気に動く。この前逃がしてあげた場所から数メートルなので、同じカブトムシだろうと思うが驚く。この前も、家の入り口のど真ん中、今回もど真ん中。誰かに見つけてもらえるようにSOSを送っているっぽい。が、下に注意していなければ踏み潰してしまいそうなよろしくない場所なので、また、木の下に逃がす。

近年は、蝶も少なくなり、蛍も少なくなり、トンボも少なくなり、スズメも燕もほとんど見かけることがなくなった。この30数年で何百年、何千年続いてきたことが途絶えかける。商店街にしてもそうだろうし、麻織物にしても、似たような理由の存在で消えるのだろうと思う。

大工センターで売っているカブトムシは、オスが600円、メスが200円。男女差別じゃないのかという感覚が働いてしまうが、そこまでの比喩は、人と動物の区別もつかないのかという別問題に繋がるだろうけど、考えてもみれば、日本人が持つ人生観にしても、蚊や虫も生き物で殺してはなりませんよというような仏教の教えからくるような共存の精神があったはず。

人は人同士の対立も激しく食べるためだけでなく、人の世界はどうしようもない対立ばかり、戦争が多くの命を奪う裏で、戦争が金儲けにつながるのも事実。宗教や民族、政治対立でよく見かけるのは、純な人や無関係のものたちを前線で犠牲に追いやり、先導者は最後まで後ろで逃げ続ける形。動物の中で人の欲というものだけが無限だったりする。