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リネンや麻を織る日々をつづっています。
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リネン日記
捨て耳
2014年07月22日
レピア織機の捨耳カラミソウコウは独立したカム機構で動いているが、これが厄介なことが多い。何で独立している必要があるのかというと、レピアが糸を話すときに糸がフリーになると、糸がテンサーの力で引っ張り戻されループが出来たりする。本体の組織よりも早めに閉じるようにして糸を押えてから、糸をリリースする形。

レピア織機の横糸切れを感知するセンサーというのは、糸をリリースするちょっと前くらいのタイミングで、糸が動いているかどうかを感知して、糸が動いているなら糸は切れていないという判断をする。

捨て耳の絡みソウコウの枠にしても、半田付けした部分に大きな力がかかりがちで壊れやすいので、生地本体ではなく、捨て耳がうまく絡まないことに泣くことが多い。昨日の夜は、永久磁石タイプのカラミソウコウを使って、絡みにくい捨耳の問題を解決しようと取り組む。

シャトル織機はその点、捨て耳がないので簡単といえば簡単だが、綺麗に耳を織らないといけないので、耳を綺麗にすることに泣くことが多い。耳の問題で一番怖いのは耳つり、耳が攣って生地本体はたわんでしまう状態で縫製工場から、裁断できないといわれる。着物の時代からその問題はあったので裁断現場での簡単な解決方法はあるのだが、なるべく織りの段階で解決しておくのが一番。

綿の場合だと耳は共耳っぽくなることが多く問題はすくないだろうが、麻の場合は、耳は綿を使うことが多いので、異種の糸を使うことになり、耳つりの原因になりやすく、特に生地本体の組織がゆるいと耳というのは平にしがちで耳つりは起こりやすい。