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リネンや麻を織る日々をつづっています。
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リネン日記
ふっくら
2014年08月18日
今日は盆休み明けのところが多いだろう。今年の夏の行事というのは雨で多くが流れたところも多いと思う。昔は天気次第で順延ということが多く行われてきたが、今は、伸ばすことを嫌って雨の中でも実行したりすることが多い。これも人の行事に対する気持ちの重さの移り変わりがあろうといえる。

このお盆中、シャトル織機でリネンを織り続けた。付きっ切りで織って1時間およそ2mほど。でも、シャトル織機で織っただけにふっくらとしたパンのような生機に思える。縦糸も10%くらいは余分に織り込まれる感じ、レピアだと通常5%くらいの織縮みだろうか。同じ企画で5%の違いというのは案外大きいものだ。横もゆったりとした糸が斜辺的に打ち込まれるので3%くらいは多く使われると思う。シャトル織の目に見えない贅沢。

こういう織物が作られ続けてもよいと思うが、一番の要素は人という要素だろう。私もお盆なしに夜寝ないで織ったのでなんとかなった話である。普通だと3倍くらいは時間が掛かってしまい、なかなか成り立つ話ではないのだ。今は昔とは違う、昔はみんなが無理し合ってピンチを乗り越えることができて、そこに仕事が生まれたが、仕事が生まれてしまうこと自体がマイナス要素に言う人が多い。

そういう人にはこういうふっくら感というのはまったく意味のないことだろうが、私自身、普通とは違った目で仕事を見ることができるので続いているのだろうといえる。仕事自体はそれほど難しくないが、人の問題こそが大変というのがどこでも聞かれる話。