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リネンや麻を織る日々をつづっています。
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仕事
2014年08月20日
仕事の現場で、教える人の努力よりも教わる人の努力が大事なのだろうと思う。見様見真似というのは本能の一つだろう。これが案外大事で、仕事のできる人というのはとにかく知らなくても同じような動きをすることで仕事をこなす。

仕事を二人に教えて、一人は出来て、もう一人が出来なかったときに、別に何も厳しくいっているわけでもなかったのに、泣けて泣けて仕方なかった人がいたが、自分自身何事もうまくこなして来た人が自分が出来ないという恥ずかしさを大人になって始めて経験したからだろう。最初はこんなことで自然に泣けてしまって弱い子だなあと思ったけども、仕事ができないことをそれほどまでに恥に思えるほど、その子は正しくそれまで仕事してきたのだということ。昼休みにしたが、昼休みを自分で返上して追いついた。仕事が出来る人は、出来ない仕事を出来るようになる力を持っているものだ。

日本の繊維業界のピンチは、現場で働く人の少なさ。また、実際に仕事が出来る人の少なさで、仕事を準備してもらわないと自分の仕事も何をしてよいのかわからないというレベルでは正しく仕事をできることも少なくなる。