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リネンや麻を織る日々をつづっています。
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リネン日記
本麻手もみチェック
2014年08月26日
昨日は、整経作業、糸を割ったり。整経も準備作業のほうが時間がかかることが多い。糸をチーズワインダーという機械にカウンタをセットして必要なだけ小割する。これが結構時間の掛かる作業で、他の仕事をしながら糸を割る。

今日は工場の織機は、もうすぐ、本麻のチェックが終わる。この本麻のチェック、以前すごく人気で、ネットで販売したところ2週間ほどで在庫の1反がキズモノなのに売り切れて、再販のリクエストも多かった。4年ぶりくらいでしょうか、ようやく、再生産です。プラス2配色つくりました。縦にはコンニャク糊加工糸を使い、本麻の手もみシリーズの経黒と共通の規格です。

人気の有った一つの配色以外の2つの配色は、林与が倉庫の糸の中から糸を選んでミックスして作りました。一つの柄に8色使い。こういう多色使いの本麻は、国内の生地屋さんでもほとんど販売されていませんので、お洋服にして召していただくと高級感もあって、見栄えすると思います。9月の阪急うめだ本店でのテキスタイルマルシェにも持って行く予定で作りました。

林与が麻の世界で、一番くらいに特色をもっているのもこの本麻の先染です。こういうガチがのもというのは、正絹やカシミヤと並ぶほど費用が掛かってしまうので、大量に流れるというものでもなく、林与の本業のほうでも最近はたまにしか作る機会がありません。

昨日は加工工場から連絡があって、先日加工工場に織って納品した生地の幅に関して問い合わせがあり、もしや、規格幅を計算ミスしたかとあせりましたが記入ミスというだけで、ほっとした一幕もありました。一つの仕事というのは内部の準備作業だけでも普通は1週間以上掛けて行っているので、単純なミスでも、一週間のやり直しの仕事になるのです。

始めてつくる生地などは最終の幅などが決まっている場合に、縮率なども想定計算しますが、どうしても最初は出来上がってみるまで何センチに仕上がるのかというのは想定で進むことになります。仕上げ幅というのは、引っ張ればあわせることが出来るのですが、引っ張り出すことに頼ると縮率が悪くなるもので、普通に仕上げて希望の幅になったという通し幅がベストなのです。実は、これが買った生地を水通しするかしないかのポイントになるのです。