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リネンや麻を織る日々をつづっています。
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リネン日記
9月
2014年09月01日
今日は、午前中お客様、午後から来春物の件でお客様。夕方には地場のお店の関連。糸が染まりあがってそれを糸を巻くおじいさんのところへ。糸を持っていって、おばあさんと久しぶりにお会いした。カセ染めの糸をチーズに巻き上げるチーズ屋という商売だけでは難しいので、牛乳や保険、運送のいろいろな代理店などをおばあさんは若いときから動いておられた。

いつも電話すると聞こえてくるのが、「林与の社長さんやで、にいちゃんやない」でと、おっちゃんに電話を代わられるときに言っておられるのが聞こえてきて、おっちゃんも大変やなあと思いながらも、おばちゃんが私を盛り上げようとしてくださっているのが伝わってくる。

今日も、午後のお客さんがいっておられたのが浜松でも織るところが少なくなってきたということ、また、別件でウールが織れないかと電話いただいて、近い方からのお話なので織れない事はないのだが、林与の織機は幅が狭いので規格が合わなかったのだが、一宮でも織るところが少なくなってきたという話。どこの産地も機業においては、戦後のひと世代が終わろうとしていて次の世代がないといえる。

織物というのも同じものを織るなら技術的にはそれほどは難しくない仕事なのだが、小ロット多品種的なものづくりとなると話はまったく別で、あえて難しいものをつくろうとするのだから技術も必要となる。今日はほかにもプリント案件の仕上に関して、加工工場やプリント工場と相談。単に織るというところだけでなく、理想とする最終形に近づけるために何がどこまでできるのかという辺りは、糸から始まって最終の生地まで考えないとならないことは多い。