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リネンや麻を織る日々をつづっています。
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リネン日記
ミラノウニカ最終日
2014年09月11日
ミラノウニカ最終日、朝のうちのお客さんが少なめのうちにお隣の福田織物の社長とお話してて、ファミリーオリエンティッドな会社というのはやはり似たような境遇をお持ちなのだなあと。それでいて、境遇の違い、経験の違い、考え方の違いなんかが、ものづくりやビジネススタイルの違いも生み出したり。

何が正しいのかはタイミングによって変わることも多いし、自分と他の人との組み合わせによっても変わるだろうと思う。全部がうまく回らないと一つの仕事も完結しないもので、ものづくりといいながらも技術じゃない人のメンタリティ的な要素のほうが、仕事があってもうまく行かない原因を作り出すことも多い。

今日はお客さんは最終日で少なめだったが、最終日というのは、よいと思った生地をサンプルを送ってもらって検討というよりも、これに決めたみたいな感じのお客さんが多いように思う。少しお客さんが少なくなったタイミングに山梨のブースもお邪魔させてもらった。シルクの世界のものづくりのお話を聞かせてもらったが、正絹は光沢がよいのかと思いきや、光りすぎるのは嫌われる傾向にあるという。そうなると、シルクの糸は、光沢のあるのがよい糸だと思っていたのに、糸の価値観からして変わってしまうのが怖いところ。

ミラノウニカ3日。思った以上にお客さんにも来て貰え、見て貰えた。新しく作った生地に対する反応をみることができて非常によい。ピックアップされたスワッチなども発送準備するときにどういう傾向があるのかを再度確認したい。

夜は、山梨チームがレストランで打ち上げされるのに誘っていただいて、これぞイタリア料理みたいな料理を食べた。おいしかった。終わってから一人、12時過ぎ、地下鉄にのってホテルに帰ろうとしたが、ドーモの駅で最終の地下鉄が出てしまい。地下鉄のゲートも鍵がかかって出られない。

なんとか職員をみつけて外にでて、ドーモを記念撮影。さてどうやってホテルまで帰るのか。歩いて帰るにも地図もないのだ。所持金20ユーロ。明日の枕チップ1ユーロと空港までのマルペンサエクスプレス12ユーロは残しておかないとまた明日ややこしくなるので、タクシーには乗れない。

目の前を走っている路面電車トラムにのって帰れるのじゃあないかと、カドルナ駅行きのトラムを探して、なんとか帰れた。トラムも始めて乗ったが市内の風景が眺められて気持ちいい。