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リネンや麻を織る日々をつづっています。
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リネン日記
検反
2014年11月15日
今日は検反をする。林与自身が一杯仕事があるのは、いろんな仕事をできるからというだけのこと。ひとつの仕事しか出来ない人というのは、技術的にも弱いことが多い。仕事が溢れていても、自分の仕事ではないと思うのだろうが、その仕事をしている人にしてもほかに自分の仕事をもっている中でその仕事をこなす。

いろいろな工程が見えると専門度も増すのだが、手伝ってあげてる感覚のおっちゃんおばちゃん仕事になってしまうと、技術や作業にしても高度なところには行きにくい。ましてや、そのような状態だとデザインとか売れるものをつくるとか、お客さんの存在などの意識はなくなってしまうもの。

出来る人というのは新しいことでもいろいろなことを出来ようとして作業をしてきた人なので、その仕事が新しくても今までの経験で飲み込みも早い。仕事慣れしていない人というのは、新しいことの飲み込みも遅く、最初のペースが遅いと長い時間やっても、普通のスピードにまで達することは困難であることも多いものだ。

日本よりも海外のほうが器用にものをつくれるというのがここ数年も加速したように思う。取り戻すことは難しいだろうと思えるのだ。個人の気持ちの問題でなく、働いて仕事することが悪いことのような社会になりつつある。大人よりも子供のほうが作業が上手というのも今の日本。機械任せで作業が進んだことで、機械化されると本来だと、織ることの負担が減った分、機械を調整するなど高度な仕事も取り込んでいかないとならないのだが…。