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リネンや麻を織る日々をつづっています。
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リネン日記
基礎技術
2015年02月15日
最近、織物の幅の問題で四苦八苦。やはりすべての工程のどこに問題があったのか、コントロールする方法がないのかというところ。結局、データが正しく手に入れば、コントロールは可能な範囲のこと。

出来る人が考えればコントロールできて当たり前の範囲のこと。織物の数本は数ミリに値するけど、その本数のコントロールは織物では基本でミリ単位の設計。麻という天然繊維のカプリシャスな要素を加味しても、それなり許容範囲に収まる再現性がなければならない。

織物の幅では以前から苦労をしている。たとえば、色が違うと仕上がり幅が違うということもありうるのだ。白と黒では同じ規格の同じ加工を通した織物でも、10cm幅が異なったということもあった。それはそれで、色ごとに規格を検討して、染料からの検討をする話になる。

織物がデザインで終わらないのは、美術品ではないので、工業製品として同じ物をつくらないとならないというところ。美術品以上に工程の管理は必要になることが多い。工業製品の場合には、悪いのは駄目だが、良すぎても駄目というところが、品質管理のポイント。それを私自身、知ったときには驚いたもの。良過ぎるのが駄目と言う点。安定性のほうが重視されるのだ。