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リネンや麻を織る日々をつづっています。
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リネン日記
火祭り
2015年04月19日
今日は岐阜からお客様、近江八幡の火祭をみにこられたとかで、近江八幡の「火祭」が有名と聞いてそんなのあるのかとびっくりしたが、よくよく考えると、私の村でも若連中のときには、春と秋に神社で夜中まで鐘を叩きながら、春祭、秋祭を継承するのが続いている。

火を分けて、うどんを炊いて食べるというほうが印象に残っていて、火祭という印象はあんまり持っていなかった。集落の神社でも、祭りの前に神社の木を刈って、また、正月の飾りを燃やすとか、というのが100年近くは続いていただろうが、火というものを扱わなくなってきた流れで、火を扱える人が少なくなってきているように思える。

本来は人の生活の中で、日、月、火、水、木、金、土から直接の恵みを受けるような形が残っていてよかろうと思うが、そういうものを国や企業が支配して、そこと契約する形に今はなってしまっている。織物にしても昔はどこの家でもおられていたというほどの作業なので、ほかの趣味の人でも織られる人が残っていてほしいと思うのだ。仕事でするだけが、織物ではなく、基本、自分の着るものを織る、着たいものを自分でつくるというのがほぼ消えかかってしまっている。それの得意な人が業として営むというスタイルが大事だろう。