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リネンや麻を織る日々をつづっています。
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リネン日記
産業の形
2015年06月05日
今日は、内職をお願いしているおばあさんと夕方お話した。商店街も空き家だらけになってしまっているということ。何百年も続いた中山道の宿場町が消えつつある。同級生たちが跡継ぎして経営者世代になっているけども、販売という業種では成り立ち難いだろうと思う。まだ、ものづくりしているお菓子やさんなんかは、販路開拓を考え百貨店向けにお菓子を出荷したりと商品の独自的な要素が生き残りの要。

内職の方に教えてもらったのだが、地元の繊維関連の人の多い工場の中では、工場内内職がほとんどということ。正社員という形ではもはや成り立たないのが繊維産業であるというあたりも、行政の方も現状を解って産業が自然に存続できるような形を目指すべきだろうと思える。

日本で縛って海外のものが入ってくるのは自由というあたり、海外のものが自由に入ってくるのを規制するのは自由競争社会の観点から規制すべきではなかろうが、国内の自由でない要素を開放しなければ、国内では1から10を生み出すような仕事だけしかのこらなくなり社会が廃れて行く。中身のしっかりと詰まったものを国内で生産できなくなると駄目だろう。

技術はあってもそれを使うことが難しくなる。海外では麻100%のものが生産されて、値段が合わないということで国内では価格ががくんとおちる綿麻の混紡のものが作られるというようなギャップがある。海外の無名の企業がつくるものが麻100%で、国内のブランドが監修するものが綿麻の混紡ものでは高付加価値とは別世界。綿麻を謳うときに、麻の混率は10%入っているのが一番価格を抑えることができるのでみたいなものづくりもあろうかとは思うが、お客様からすれば、やはり逆のものづくりが日本製であるべきだと願うのだろうと思う。