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リネンや麻を織る日々をつづっています。
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リネン日記
親身
2015年07月27日
厳しい話をするときほど親身だったりする。甘い言葉でうなずくのは簡単だが、嫌がられても仕事の本質を伝えてチャンスにしてもらいたい。ある会社に勤めておられる方が、仕事がないので会社からも評価されないといわれて、私からすると仕事なんて自分で作るものなのだから、仕事している人なら、普通なら手が足りないのが当たり前じゃないのだろうか、また周囲の力のない人を支えていくためには自分の時間をどこまでも使う、それでようやく、できないことが出来るようになり仕事が回るのが今の日本の繊維の世界。

仕事なんて自分がどこまで覚悟を決めてするかで、人の嫌がる部分ややれない部分を自分がやれるかどうか。織物工場なんて国内では次々と潰れていく状況で、普通を求めていては潰れていく流れ、目の前にあるできることを思い切って何でもやってみるところに、どこにでも通用する、こいつには敵わないみたいな領域もあろう。普通の人を越えた力を持っておられるだけに普通の考えにもっていかれて行動を制限されているのがもったいない気がする。

他の人以上に優秀で出来る方なのだから、会社で本当する仕事がないんですよ、といわれてびっくりするが、20年ほど昔の林与の会社のなかも、人が多く分業化され、根本的な問題を解決するのは難しい状況であったのを思うと、人の考え方が変わらないとそういう状況から抜け出すことは難しいだろうと思うし、抜け出さんと終りも近い。こういうのが伝統的な地場産業の共通の衰退要因なんだろうと思える。林与にしても綱渡りがうまく続いているだけのことと思う。