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リネンや麻を織る日々をつづっています。
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リネン日記
京都
2010年02月23日
今日は、午前中、京都のお店をまわりました。百貨店のほか、京都の情緒のある町屋を店舗にしたお店などを見て回ったのですが、お天気もよいこともあって、通りに人通りも多く活気を感じました。

京都の四条から御池周辺を歩いていると、昔、林与とお取引のあった呉服関係のお店の名前が次々と目に入って来て、昔、与一じいさんが近江上布を買っていただいていたお店はほとんどが今も京都で商いをされており、良いお取引先に恵まれていたのだなあと実感します。

午後から、糸商さんが会社のほうにご挨拶に来てくださいました。糸商さんとも長いお付き合いなので、昔の話などをしながら新しい糸のほうも見せていただきました。リネンというのは非常に人気の素材なので、いろいろなほかの素材との複合が行われており、何か面白いものができそうな気分になりました。今、メランジ調や、トップ調が人気ですので、そのような展開が考えられないかと思いました。

今、糸商さんが染めた糸を小売で販売される形が増えてきました。これは、麻の世界では考えられなかったことなのですが、それだけ、小ロット化が進み、染工場というのも限られてきており、独自に、マス見本、着見本、本番と染めるということが難しくなったということでしょうねえと結論付けました。

染めて用意してある色というのは基本的な赤、青、緑、黄、オレンジ、パープル、黒などの原色を濃淡程度の色合いが多いので、先染で日本的な微妙な色合いというのは出しにくいのが難点で、たとえ、染糸が色鉛筆のカラーのように売られていたとしても、先染織物を作るときには色からオリジナルに作るというのがどうしても必要ではあり続けます。