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リネンや麻を織る日々をつづっています。
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リネン日記
着尺
2016年02月25日
着尺の件で、改善方法がないものかと午後から加工工場に反物を持ち込んで相談。相談する前に、反物の物性を自分なりに分析して、改善方法としてよいと思っていた方法がマイナスの結果になる可能性が高い。加工工場で加工方法の説明を受けて、どうすればベストなのかを検討。やはり詳細が分かればいろんな意味が見えてくるものだ。

しかし、一回で新しいことを行うというのはリスクが非常に高く、検証作業が本来は絶対に必要。だが、いろんな制約が存在していて、そういう作業を正しくしようとしても正しくできないことも多い。また、短いテストだと優位性を持たないこともありえる。

織物を作るときに織るまではなんとかできてもその先のことを煮詰めるのはその織物に応じて完成のところにまでたどり着くための経験が必要となってくる。今回は幅の問題がひとつのネックで一番最初の縦糸の本数からもが制約を受けてくる。

幅というのも入れたり引っ張って合わせることはできるが、無理をすればその反動が悪い物性として帰ってくるので、あまり、生地に無理をさせないようにしないとならないので、本来は、幅というものは自然な仕上がり幅であるというのが一番理想。そうするといくら計算をしていても、麻の生地なんて毎回多少の前後が出てきてしまう。