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リネンや麻を織る日々をつづっています。
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リネン日記
すきやき
2016年03月07日
昨日の晩は、となり組の会で、恒例のすきやき。本来だとお酒を飲む人ばかりなのが、田舎の集まりなのだが、私が46で、54歳の方のほかは60、70代で、皆さん、あんまりお酒は飲まなくなっておられる。東円堂も変わってきたように思う部分である。

興味深かった話は、川のこと。不飲川(のまずがわ)というのがあって、それは、愛知川地域を流れる川だと思っていたが、東円堂の端のあたりに湧いているところがあってそこが始まりということ。その下流一体というのは沼地化してしまうことが多く、8号線ができるまでは、ただでも貰い手がなかったといわれるような場所だったという。それが今は一等地になったということ。

東円堂という集落が恵まれていたかというと、水害との戦いであったようだ。大川と呼ばれる、林与の隣の家の東側を流れる川が氾濫をすると、道が川になったということ。伊勢湾台風のときに、林与が3歳で、道一面に水があって道のとなりの水路が認識できない状況で、道が川という普通とは違う光景に三輪車で楽しそうに走り出して、道の角っこで、川幅30cmほどの大月川に落っこちて溺れて人生終わりかけたのもなんとなく覚えている。道一面が雪のようなイメージだった。

そういう川の水も昔はもっときれいで、戦後のころは、その川の水を汲んで、五右衛門風呂をしていたそうで、けっこう大変だなあという印象。もらい風呂の風習もあったそうで、子供のない家には家を持ちに縁組が行われたことや、兄弟が姉妹とそれぞれ結婚したとか、たかだか100年もさかのぼれば、生きていくこと自体が近所の助け合いでなりたってて、そういうのが集落の結束を高めてきたともいえる。